CP05 [アルコペディコ] Arcopedico BIO NATURAL

これも蝉学上忽かせにすべからざる問題である。 樹下石上とは難行苦行のためではない。 であるからして自分が唐詩選でも高声に吟じたら気分が晴々してよかろうと思う時ですら、もし自分のように迷惑がる人が隣家に住んでおって、知らず知らずその人の邪魔をするような事があってはすまんと思うて、そう云う時はいつでも控えるのである。 小事件を記述したあとには、順序として是非大事件を話さなければならん。 なぜボールを飛び込ました 落雲館と云う学校さ 丸いものはごろごろどこへでも苦なしに行けるが四角なものはころがるに骨が折れるばかりじゃない、転がるたびに角がすれて痛いものだ。 連想は当人の随意だがそれ以外の戦争はないものと心得るのは不都合だ。 それは面白かったね。 いい慰みだ。 その時鷲はしめたと思った。 これは何の事だか少しくわかり兼ねるが、かのダムダム弾が竹垣を突き通して、障子を裂き破って主人の頭を破壊しなかったところをもって見ると、ニュートンの御蔭に相違ない。 ――広い学校の事ですからどうも世話ばかりやけて仕方がないです。 どうせ質のいい奴でないには極っている。