WD24 食戟のソーマ 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

仕方がないと云えばそれまでだが、そう頑固にしていないでもよかろう。 それだから鳶口のように物をかけて引き寄せる事は出来るが、逆に押し出す力はない。 せっかく逆上しても人から天晴な逆上と謡われなくては張り合がないだろう。 怪しからん事だ。 冗談云っちゃいけない。 ところが教育のある君子の事だから、こんな事でおとなしく聞く訳がない。 ないですかな。 迷亭が来たから、迷亭に雁が食いたい、雁鍋へ行って誂らえて来いと云うと、蕪の香の物と、塩煎餅といっしょに召し上がりますと雁の味が致しますと例のごとく茶羅ッ鉾を云うから、大きな口をあいて、うーと唸って嚇してやったら、迷亭は蒼くなって山下の雁鍋は廃業致しましたがいかが取り計いましょうかと云った。 だから先方でおとなしい挨拶をしても黙って板の間へ上がりはせん。 吾輩は近頃運動を始めた。 と思っていると左向をした烏が阿呆と云った。 で公徳と申すと何か新しく外国から輸入して来たように考える諸君もあるかも知れんが、そう思うのは大なる誤りで、昔人も夫子の道一以て之を貫く、忠恕のみ矣と云われた事がある。 鈴木にも久々だから余所ながら拝顔の栄を得ておこう。 桂月って何ですさすがの桂月も細君に逢っては一文の価値もない。