BA21 東インド会社 紅茶 アールグレイ 125g リーフティー

これを称して蝉取り運動と云う。 さて吾輩の運動はいかなる種類の運動かと不審を抱く者があるかも知れんから一応説明しようと思う。 だから運動をわるく云った連中が急に運動がしたくなって、女までがラケットを持って往来をあるき廻ったって一向不思議はない。 すべて吾輩のかく事は、口から出任せのいい加減と思う読者もあるかも知れないが決してそんな軽率な猫ではない。 猫ならこのくらいやればたしかに応えるのだが生憎相手は烏だ。 奔命に疲れるとはこの事である。 民さんなんざあ腰が低いんじゃねえ、頭が高けえんだ。 すると今まで室内に密封された八百の同勢は鬨の声をあげて、建物を飛び出した。 近辺のものが主人を犬々と呼ぶと、主人は公平を維持するため必要だとか号して彼等を豚々と呼ぶ。 ところがある日の事、先生例の頭――頭に外行も普段着もないから例の頭に極ってるが――その例の頭を振り立て振り立て、太陽に照らしつけて往来をあるいていた。 プレートーは彼等の肩を持ってこの種の逆上を神聖なる狂気と号したが、いくら神聖でも狂気では人が相手にしない。 しからずんば兜を脱いで降参しなければならん。 その方にはいろいろある。 今度は北側から邸内を横断して表門から抜ける、表門をがらりとあけるから御客かと思うと桐畠の方で笑う声がする。